「フィルター交換不要の空気清浄機のデメリットと選び方」をご紹介します。
フィルター交換の手間がいらない空気清浄機。
一見するとランニングコストやお手入れの負担を抑えられる便利なアイテムに思えますよね。
ただし、実際に使ってみると意外と見落としがちな注意点やデメリットがこちら!
- 集じん能力が低い
- オゾンの匂いが気になる
- 清浄力が劣る
- 国内大手メーカーの取り扱いが少ない
今回は、「フィルター交換不要」というキャッチフレーズを持つ空気清浄機のメリットとデメリットをご紹介。
そのうえで自宅に導入するときに知っておきたい選び方や効果的な使い方のポイントを解説しますよ♪
ぜひ最後までご覧いただき、快適な空気環境づくりにお役立てください。
それではどうぞ!
フィルター交換不要の空気清浄機のデメリット
まずは、フィルター交換不要タイプ特有の弱点を整理していきましょう!
利便性の高い製品に思える一方で、従来のHEPAフィルター搭載モデルに劣る部分があるのも事実。

購入前にしっかり把握しておけば、あとから「失敗した…!」と後悔するリスクを減らせますよ。
1. 集じん能力が低い
フィルターを使わない空気清浄機は、搭載されている技術がイオン式・光触媒式・オゾン発生式などがあります。
こうしたフィルターレス方式は、HEPAフィルターほど微細な粒子を捕まえる力が強くありません。
【イオン式】
イオンの力で空気中の花粉やホコリを帯電させて集める仕組み。
細かな粒子をある程度は集められますが、微粒子が舞い続ける場所(例えば、換気が悪い部屋や人の出入りが多い部屋)では除去力が不十分とされることがあります。
【光触媒式】
光触媒を利用して、空気中の菌やウイルスを分解します。
この技術は、紫外線などの光を利用して化学反応を促進し、空気を清浄化する効果があります。
【電気集じん式】
帯電した粒子をプレート状の集じん板に吸着するタイプです。
HEPAフィルターほどの高い捕集率ではないものの、イオン式よりは比較的ホコリや花粉を取りやすいと言われています。
ただし、製品ごとの差が大きいため、選ぶ際にはスペックを確認しましょう。
花粉症やハウスダストアレルギーがひどい方は、空気中の微粒子を可能な限り除去してくれるHEPAフィルター搭載機のほうが効果的!
「集じん能力」が重視事項なら、フィルターレスより従来型を検討したほうが良いと思います。
2.オゾンの匂いが気なる
イオン式や光触媒式など、一部のフィルターレス空気清浄機にはオゾンが発生する可能性があります。
これが不快な匂いを引き起こす原因に!
一般にオゾン濃度はごく微量で、安全基準を下回るように設計された製品が多いです。
ですが、長時間密閉空間で稼働させ続けたり、換気を怠ったりすると、オゾン濃度が上昇してしまうケースも否定できません。
製品のスペックや口コミをチェックしましょう。
「オゾン発生量が限りなく少ない」あるいは「オゾンゼロを謳っている」モデルを選ぶと安心。

小さなお子さんやペットがいるご家庭では、特に注意が必要です!
3. 清浄力が劣る
一部のモデルでは、フィルターを使用するにタイプに比べて、空気の清浄力が劣ることがあります。
特に、微細な粒子を効果的に除去できない可能性があります。
4. 国内大手メーカーの取り扱いが少ない
フィルター交換不要のモデルは、国内の大手メーカーの「ダイキン」、「パナソニック」、「シャープ」などは取り扱っていません。
フィルター交換不要の空気清浄機は、海外メーカーを検討すると良いです。
代表的な海外製品ですと「エアドッグ」、「イオニックブリーズ」などがあります。
フィルター交換不要の空気清浄機の選び方
ここからは、フィルター交換不要タイプの空気清浄機を選ぶうえでのポイントを整理していきます。
自分の家の環境や目的にフィットするモデルを探せば、上記のデメリットをカバーしつつ上手に活用できますよ!
1. 使用目的に合わせて選ぶ

空気清浄機を使う理由は人それぞれ異なりますよね。
花粉対策なのか、ニオイ除去がメインなのか、ウイルスやカビへの対策が優先なのか…。
この目的がはっきりしていれば、選ぶべき方式も明確になりやすいです!
目的 | 推奨方式 |
---|---|
花粉・ホコリ対策 | 電気集じん式 or HEPAフィルター式 |
消臭(タバコ・ペット) | 光触媒式 or イオン式 |
ウイルス・カビ対策 | イオン式 orHEPAフィルター式 |
PM2.5対策 | HEPAフィルター式 |
例えばペットのニオイを取ることが最優先なら、イオン式や光触媒式をメインに選ぶと良いと思います。
ですが、完全にニオイを除去するには、どうしても活性炭フィルターの力が欲しくなる場面も。
花粉症が気になる人は、とにかく「粒子をしっかりキャッチしてくれるか」を重要視したほうが、結果的に快適さを得やすいです。
2. メンテナンスのしやすさを考慮
フィルター交換がいらない代わりに定期的な掃除が必要。
そのため、部品がカンタンに着脱できるかは要チェックポイント!

どの方式も、分解や洗浄がしにくい構造だと面倒になってしまいますよね。
- 定期的なチェック
機器の通気口やファンに埃がつくため、ここを素早く取り出してサッと拭けるかが大事です。 - 光触媒ユニットのメンテナンス手順はどうなっているか
光触媒フィルターの寿命や洗浄方法も製品によって異なります。 - お手入れを忘れたときの影響はどの程度か
ついつい掃除をサボってしまっても、安全面に問題はないかどうかも気になるところです。
製品の取扱説明書や、公式サイトのQ&Aコーナーなどで「どのくらい頻繁に、どんな手順で掃除すべきか」を事前に確認しておくと、購入後のトラブルを減らせます。
3. オゾン・電磁波の影響をチェック
イオン式や光触媒式の場合、先ほど触れたようにオゾンの発生量がどのくらいなのか?
また、寝室や子ども部屋などで使う際の安全性はどうかなどを把握しておく必要があります。
イオン式では、高電圧をかけてイオンを発生させる際にわずかに電磁波が出ることがあります。
一般的には人体に影響を及ぼさないレベルですが、気になる方は口コミや実際の使用レポートなどをあわせて確認すると安心です。
フィルター交換不要の空気清浄機を効果的に使う方法
選んだ製品をより効果的に運用するためには、設置場所や使い方の工夫が欠かせません。
ここでは、フィルターレス空気清浄機を最大限活かすポイントを2つにまとめてご紹介します。
1. 適切な設置場所を選ぶ
【エアコンの風が届く位置に置く】
エアコンの気流で部屋全体の空気が循環しやすくなり、空気清浄機が取り込みやすくなります。

【窓やドア付近に設置する】
外から花粉やホコリが入ってくるルートを抑えやすく、空気の流れを活用できるため効率的です。

【床から少し高い位置に置く】
ホコリは床付近にたまりやすいため、ある程度の高さを確保することで粒子をキャッチしやすくなります。
ただし、高すぎると空気を効率よく循環させにくいので注意が必要です。

室内レイアウトを確認しながら、空気の流れを妨げない位置を選ぶのがポイント。
大型家具の陰になってしまったり、人の出入りが激しい動線上に置きすぎたりすると、性能を十分に発揮できない恐れがあります。
2. 他の対策と組み合わせる
- こまめな換気を行う
- 加湿器と併用してホコリを舞いにくくする
- 部屋の掃除を徹底する
上記のような、他の工夫と合わせると効果がアップします。
特にフィルターレスの場合は、元々の集じん能力や消臭能力を過度に期待しすぎないためにも、総合的なアプローチがおすすめです♪
まとめ
フィルター交換不要の空気清浄機は、フィルター代がかからない点や手間の軽減という魅力があります。
しかし、実際には以下のようなデメリットも見逃せません。
- 集じん性能がHEPAフィルターほど高くない
- フィルター交換は不要でも、定期的な部品やプレートの掃除が必要
- イオン式や光触媒式などではオゾンが発生するリスクがある
- ニオイ除去能力は活性炭フィルターに劣ることが多い
その一方で、家計的にもメンテナンス的にもラクな部分があるため、使用目的や設置場所をしっかり見極めれば、フィルター交換不要タイプを十分活かせるはずです。
- 自分の目的(花粉対策・ニオイ対策・ウイルス対策など)に合わせて方式を選ぶ
- 清掃しやすい構造かどうか(メンテナンス性)を事前にチェック
- オゾンや電磁波の安全性を確認し、必要に応じて口コミやレビューも参考に
- 適切な設置場所を検討し、換気や加湿など他の対策とも組み合わせる
フィルターレス空気清浄機を導入するときは、これらのポイントを意識してみてください。
最適な方法で使えば、日々の空気環境がかなり快適になるはずですよ!
皆さんの生活スタイルにぴったり合う一台を見つけて、ぜひ日常の空気を爽やかに保っていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!